今回はスタッフ社内研修です✎
今回の研修内容は『お子さまたちを理解し支援方法の幅を広げる』です。
➀『わからない』という気持ちの体験
主導の先生が『今日はとっても楽しいことをしますよ!では、拍手👏をしてください。』と・・・
みんなは指示された通り『楽しいことがあるんだ。』と思い、拍手👏を始めました。すると・・・
『全然だめです。もっと拍手👏してください。』と・・・
結局、拍手👏しただけで終わりました。
この後、拍手👏をして『どんな気持ち』になったのか意見を出しあいました。
『いつまでするのか』『なぜ拍手をするのか』『全然楽しくない』など沢山の意見(写真)がでました。
『拍手をしてください』と抽象的な説明ではなく、『今日は、○○さんのお誕生日なのでみんなで10回拍手をしてお祝いをしましょう。』と具体的に説明をする方がとても分かり良いですね。
➁感覚の特性を知る
特性として感覚過敏や感覚鈍麻などの感覚の問題を抱えるお子さまは『怖い』『気持ち悪い』など耐え難い苦痛や大きなストレスになることがあります。そこで、先入観が入らないように目を閉じ色々な物を触り体験し意見を出しあいました。
『感覚特性』は無理に『苦手』を直すのではなく、『苦手』を軽減させるための対処法や工夫を考えることが大切です。お子さま一人ひとり異なる特性を踏まえた対処方法を見つけることで、お子さまの『生きやすさ』を目指すことができます。
➂伝わらないことの『大変さ』『辛さ』
一つ目の課題はお題の内容をジェスチャーのみで伝えます。(発語のないお子さまの想定です。)
全くと言ってもいいほどに伝わらず、伝える側は何とか理解してもらおうと身体全体を使って必死にジェスチャーをしていました。
くじゃくを『小林幸子!!』と自信をもって発言している職員がいました(笑)
二つ目の課題はある図形をみて口頭で伝えるでした。(発語のあるお子さまの想定です。)
言葉のみだと人それぞれ捉え方がちがうので、なかなか伝わりません。例えば『真ん中に線を一本ひいて』と言われると短い線の人もいれば長い線の人もいます。
この二つの課題は伝える側と聴く側の立場になって意見を出し、それぞれの『大変さ』『辛さ』を体験することによりどのように支援すべきかを再確認することができました。
最後に事例検討をしました。
事例が具体的だと推測の幅が広がり、支援方法も広がります。お子さまたちの得意・不得意など色々な情報をたくさん把握するには、日頃よりお子さまをようく観察し知ることが大切であると学びました。
次回はどんな研修か楽しみです。