『遊び』の中には、子どもの発達に大きく影響を及ぼす要素があります。
好奇心、協調性、自発性、自己主張、自己抑制などなど大人になった時に身に付けていたい能力が、遊びの中に詰まっています。遊びは心身の成長には欠かせない、食事や睡眠、排泄などと同じくらい重要なものです。
では、『遊び』を通してどんなことが得られるのでしょうか❓
◆脳や体を発達させる
鬼ごっこなどの体を動かす遊びであれば、走ることで体力の向上、体を機敏に動かす力、瞬発力、判断力などを鍛えていくことができます。また、ルールある遊びを楽しむことで社会性を身に付け、コミュニケーション能力を高めていくことも可能です。
◆独創性や柔軟性を育む
子どもの脳は柔軟で創造性に溢れているので、大人が考えつかないような突飛な発想ができます。創造性や柔軟性を養うためには、とにかくこどもに自由に遊ばせることが大切です。
◆自発的な心を育む
子どもはたくさん遊ぶことで自発性を育むことができます。 『遊び』=『日常的』と似た言葉で『娯楽』=『非日常的』がありますが、自発性があるかという点では変わってきます。遊びは『やってみたい』『遊んでみたい』という気持ちから始まる自発的なものです。一方『娯楽』は受動的なものです。娯楽もときには大切ですが、基本的には子どもの自発性を大切にした遊びを重視するようにしましょう。
心と体の発達に必要な遊びは❓
ごっこ遊び ➡ 創造性や柔軟性が育つ
スポーツなどのゲーム ➡ 身体能力、社会性を育てる
外遊び ➡ 生きる方法を学ぶ
遊びの発達段階
一人遊び➡傍観遊び➡並行遊び➡連合遊び➡協同遊び
遊びの発達段階も、階段のように1つ1つ上がること。段を飛ばして上がろうとしても、自分に合わない遊びが待ち受けていると『遊びは楽しい』とはならいでしょう。または、一緒にいるだけの相関関係になります。『早く階段を上がってほしい』と願いながら、お子さまに合わせて『階段を上がりたい』という『自主性、自発性』が育まれることを各拠点での療育では大切にしています。こどもは遊びから言葉・生活習慣・コミュニケーション・社会のルールなど全てを学んでいます。言語コミュニケーションのステップアップには、『自分と近いお友達との関わり』を重ねることが大切ということですね☺