新年度が始まり、早くも5ヶ月が過ぎようとしております。
保護者さまのご理解とご協力のもと、毎月一度の半日休所をして全体会議をさせていただいております。
ありがとうございます。
全体会議の中で毎月必ず『社内研修』を設けております。久しぶりに研修の様子をブログに掲載させていただきます。
今回の内容は『子どもの気持ちになる』『子どもの立場になって』です。
発達のゆっくりなお子さまは視野が狭く、周りがよく見えていないことがあります。そのために、歩いていてよくつまづいたり、壁にぶつかったり、遠くの物に注意を向けることが難しくなります。また、カクテルパーティー効果といって、多くの人は周りがにぎやかな中にいても自分の聞き取りたい音をチョイスして聴き取ることができます。それが上手くできないために全ての音が同じように耳に入ってしまい、必要な声を聞き取れないのです。園や学校では周りがにぎやかだと先生の指示が聞きとれず、グループでの話し合いなどは誰がしゃべっているのかもわかりづらいのです。
そこで、『どのように見えているのか』『どのように聞こえているのか』を私たちも実際に体験してみました。
まずは、『シングルフォーカスめがね』という体験をしてみました。これは写真のようにペットボトルを片目にあて、前に提示された絵を見て覚え記憶し、質問に対しての答えを書きました。視野が狭い分、1点しか見えないので必要以上に顔を動かして見なければなりません。
実際に体験してみて、『視野が狭いとこんなに大変なんだ』『目がとてもつかれるんだ』と感じました。
次に、『騒がしい環境での聞き取り』をしました。わざと騒がしい環境をつくり、その中で先生が読む文章を聴き取るという体験です。夢中になりすぎて、写真を撮り忘れてしまいました。
全くと言って良いほど、聴き取ることができませんでした。周りの騒がしさがとても邪魔をして集中することさえできませんでした。
最後に、毎日お子さまたちに取組んでいただいている、グループ療育での指導者としての良い例・悪い例を先生役と子ども役にわかれて実践しました。
どのようにして活動を進めるとお子さまたちは『理解しやすく』『楽しく』参加していただけるかを考え、今以上に良い支援ができるように学びました。スタッフ全員でこれからもお子さまたちと楽しく過ごしていきたいと思います。